
歯周病治療
歯周病とは

歯周病は、歯周病菌により歯の周囲の組織が炎症を起こしたり、溶けていったりする病気です。
歯ぐきが炎症により赤く腫れたり、触ると血が出たりする「歯肉炎」と、
歯を支える骨が溶けて歯のぐらつきや口臭が生じる「歯周炎(歯槽膿漏)」に分けられます。
厚生労働省の平成28年歯科疾患実態調査によると、
35歳から69歳の人の約7割に歯ぐきの痛みや腫れ、出血などの症状があります。
歯周病は初期症状がほとんどなく、
気づいた時には進行していることも珍しくありません。
重症になると抜歯しなければならない場合もあり、
自然に治らないためできるだけ早く治療する必要があります。
歯周病は歯を失う主な原因となるだけでなく、
糖尿病や心臓疾患、脳梗塞、認知症、誤嚥性肺炎など、
全身の病気の発症・悪化にもかかわります。
歯周病のセルフチェックリスト
- 歯ぐきが赤い・ぶよぶよする
- 歯を磨くと歯ぐきから出血する
- 起床時に口の中がネバつく
- 口臭が気になる
- 歯ぐきが下がって歯の根元が見える
- 冷たいものがしみる
- 定期検診・クリーニングに1年以上行っていない
歯周病の原因

歯周病を引き起こす歯周病菌は、歯垢(プラーク)の中に存在しています。 プラークが特に溜まりやすいのは、歯と歯ぐきの間の「歯周ポケット」です。歯周ポケットで歯周病菌が増殖すると、歯ぐきが炎症を起こしたり、歯を支える骨が溶かされたりします。 プラークを少なくするには毎日の歯磨きが大切です。しかし歯磨きなどのセルフケアだけではプラークや歯石をすべて落としきることができないため、定期的に歯科医院でクリーニングなどのケアを受けて汚れを除去しましょう。
歯周病と全身疾患のリスク

歯周病はお口の中だけの病気ではなく、全身の健康にも深く関わる疾患です。 歯周病菌や炎症によって産生される物質が歯ぐきの血管から全身へと巡ることで、糖尿病・心疾患・誤嚥性肺炎などの発症リスクを高めることが分かっています。
また、妊娠中の方では 早産や低出生体重児出産のリスクが上昇する可能性 も指摘されており、医学的にも注意が必要です。 特に糖尿病と歯周病は相互に影響し合うことが知られており、糖尿病があると歯周病が進行しやすくなる一方、歯周病の存在が血糖コントロールを悪化させることも報告されています。
このように歯周病は全身の健康と密接に関わるため、早期発見・早期治療、そして継続的なメンテナンスが重要です。
進行段階と症状・各段階の治療法
STAGE.01 健康な状態

歯ぐきが引き締まってしっかりと歯を支えている状態です。色は薄いピンクで、歯磨きや歯周ポケット検査などで少々の刺激を加えても血は出ません。
STAGE.02 歯肉炎

歯と歯ぐきの境目にプラークがたまることで、細菌の出す毒素によって歯茎に炎症が起こり、赤く腫れた状態になります。
まだ痛みはありませんが、歯みがきの際に出血することがあります。
■ 治療法
歯石除去、クリーニング、歯磨き指導
■ ポケットの深さ
仮性ポケット
STAGE.03 軽度歯周炎

炎症が進行すると、歯を支える骨が溶け始め、歯がぐらついてきます。
歯周ポケットが深くなり、そこにプラークや歯石がたまりやすくなることで、歯ぐきの赤みが増し、出血もしやすくなります。
■ 治療法
歯石除去、クリーニング、歯磨き指導
■ ポケットの深さ
3mm
■ 骨の吸収
30%未満
STAGE.04 中度歯周炎

歯を支える骨が歯根の半分ほどまで溶けた状態で、歯のぐらつきがさらにひどくなります。
痛みや口臭が現れ、歯ぐきを押すと膿が出ることもあります。
■ 治療法
ブルーラジカル治療、歯周外科手術、歯周組織再生療法など
■ ポケットの深さ
4〜6mm
■ 骨の吸収
30〜50%未満
STAGE.05 重度歯周炎

重度になると、顎の骨がほとんど溶けてしまい、歯は激しくぐらつくようになります。
放置すると歯が自然に抜けてしまうほどの末期状態です。
この段階では、食事の際にも強い痛みを感じるため、ものが噛みにくくなります。
■ 治療法
ブルーラジカル、歯周外科手術、歯の抜歯など
■ ポケットの深さ
7mm以上
■ 骨の吸収
51%以上
当院の歯周病治療
歯周病の治療は継続が重要です。セルフケアや歯科医院でのクリーニングを続け、習慣化していきましょう。
検査

歯周病の検査では、歯周ポケットの深さをプローブで測る歯周ポケット検査、噛み合わせの検査、お口の中の写真を撮って歯並びや汚れの付着具合を目視で確認する検査、歯のぐらつきの程度(動揺度)を調べる検査、歯の骨の状態を調べるレントゲン検査、プラークを取って細菌の状態を観察する細菌検査などを行います。
カウンセリング

検査結果を元にカウンセリングを行い、現在の歯やお口の状態や治療方法をご説明します。
歯周病基本治療

歯周病治療の基本は、歯周病の原因菌が棲むプラークや歯石の除去です。スケーリングなどによりプラークや歯石を取り除き、自宅でも適切なセルフケアができるようにブラッシング指導を行います。歯周病が軽度であれば、この歯周病基本治療だけで改善します。
ブルーラジカル

ブルーラジカルは、重度の歯周病に効果的な先進治療機器です。
過酸化水素水に青色光を照射し、深い歯周ポケット内の細菌も殺菌。
外科手術をせず進行を抑えられます。
局所麻酔や静脈内鎮静法により、痛みや不安に配慮した治療も可能です。
歯周外科治療・歯周組織再生療法

進行した歯周病の場合、外科治療や再生療法が必要です。麻酔をかけた上で歯ぐきを切開し深い部分の歯石を取り除く「歯周外科治療(フラップ手術)」、溶けた骨などの組織を再生させる「歯周組織再生療法」などが選択肢になります。
放置するリスク
歯周病を放置すると、歯の喪失、口臭の悪化、さらには全身の健康への深刻な影響が懸念されます。
病気が進行すると、歯を支える骨(歯槽骨)が破壊され、最終的には歯が抜け落ちてしまうことも。
また、歯周病菌が血流に乗って全身に広がることで、糖尿病、心臓病、脳卒中、認知症など、様々な全身疾患のリスクを高める可能性も指摘されています。
予防方法
定期検診・メンテナンス

歯周病の治療が終わった後も、再発を防ぐためには定期的な検診とメンテナンスが欠かせません。
お口の健康を維持するには、自宅での毎日のセルフケアに加え、歯科医院で受ける専門的なケア(プロケア)の両立が大切です。

北九州市小倉南区で
歯周病治療をご検討の方へ
歯周病は成人が歯を失う最大の原因であり、予防や早期発見のためには定期的な歯科検診が重要です。お口の健康を維持し、いつまでも自分の歯で食事を楽しむためにも、今からケアに努めましょう。何か異常を感じたら軽く考えず、まずは当院にご相談ください。
当院では、進行度合いに合わせた精密な診断と、患者様お一人おひとりに最適な治療プランをご提案し、大切な歯を守るお手伝いをいたします。








